脳は常に新しい洋服を求めている?!-洋服を求める瞬間を捕えアプローチを考えてみよう-
なぜ人は新しい洋服を求めるのか?
みなさんが新しい洋服を欲しくなるのはなぜですか?
毎シーズン新しい洋服を着たくなるのはなぜですか?
・毎日同じものを着ている(=オシャレじゃない)と思われたくない?
・オシャレと思われたい?
・可愛くなりたい綺麗になりたいなどの憧れ?
・みんなと同じトレンドをきて安心したい?
・他人と違う自分でいたい?
・自分の考え方、生き方(=スタイル)を主張したい?
・去年の洋服を着るのは恥ずかしい?
・新しい洋服を着ると新しい気持ちになれる?
では、いつどこでどんな状況の時に洋服を欲しくなりますか?
・ショッピングセンターでショップのディスプレイを見たとき?
・急に寒くなったとき?
・好きなインスタグラマーの写真をながめているとき?
・WEBファッションマガジンを見ているとき?
・友人と少しリッチな食事に行くことが決まったとき?
・新しい職場に転職したとき?
情報技術が発達して、いつでもファッション情報に接触できる環境です。
アパレルメーカーは、この「洋服を欲しくなるタイミング」を捕まえて自社のブランド情報(ビジュアル)を提供したいと、虎視眈々と狙っています。
脳科学の視点から考えてみる
人は見たことのない新しいもの(衣服)を見たり、体験したり(ウィンドウショッピング・試着など)すると、脳内でドーパミンという物資が放出され、新しいものを受けいれようとする(購入しようとする)意欲が増加します。
※ドーパミンとは
アドレナリン前駆体(ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンという経路でアドレナリンになる)。中枢神経にある神経伝達物質。脳内麻薬、快楽物質などとも呼ばれ、運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。(wikipedia他より)
さらに、今まで見たことのない新しいものは脳を活性化させ、学習能力や記憶力を向上させるとも言われています。
“新しいもの”・“新しい刺激に興味を持つ”、ということは、“変化する環境に対応するための重要な本能”ともいうべき能力なのです。
みなさんの脳内でも、「今までに見たことのない新しい洋服」の情報に触れると、脳にはドーパミンが形成されています。
新しいステキな服を見てドキドキしたり楽しくなったり、その楽しい快い感覚が購入するという行動につながります。
さきほど言ったように、新しいものを受け入れるということは、新しい環境の変化に対応することです。
つまり、新しい洋服を見つけ、それを購入するという行為は、人間の本能なのです。
もしかしたらみなさんも、新しい洋服を無意識に受け入れ、無意識に「カートに入れる」ボタンを押しているのでは??
逆に、新しいものでも、その刺激に慣れ過ぎると脳は飽きてしまい受け入れようという意欲は薄れていきます。
例えば、あまりに同じ広告ばかりに触れすぎると飽きてしまう、それが繰り返されると見たくなくなる、という感情です。同じ写真などでの広告宣伝が多すぎると効果が落ちてしまいます。
この辺は、みなさんもなんとなく理解できるところだと思います。
みなさんがファッションブランドやショップ、ECなどを始める時に、
「洋服を欲しいと思う瞬間」
を捕え、効果的な広告を適量提供できると、きっと成功することでしょう。
例えばショップの店頭で、
例えばWEBのブランドサイトで、
例えばSNSで、新しい出会い、新鮮な刺激を体験してもらい、
たくさんドーパミンが放出される状況を演出する。。。
そんなことを考えていると、なんだかワクワクしてきますね。
もしかしたら、今まさに脳内にドーパミンが分泌されているのかもしれません!