ファッションテックブログ【後編】
~今後のファッション産業の方向性~
ファッションテックブログ【後編】です。
さて、前編ではファッション業界の市場規模について詳しく数値をみて考察しました。
実際、世界と比較した日本のファッション市場規模は以下の通り。
■国別ファッッション市場規模(衣類・靴・アクセサリー・美容品含む)
1:アメリカ 53兆円
2:中国 46兆円
3:日本 18兆円
4:ブラジル 12兆円
5:インド 11兆円
世界のファッション市場は拡大を続けており、「アジア・太平洋市場」が構成比40%以上をしめる最大の市場です。
今後の成長率で見ると「中東・アフリカ」やロシアを含む「東ヨーロッパ」の成長率が高いと言われています。
後編では、ファッション業界の国内EC販売について見てみましょう。
拡大を続ける国内EC販売
■ファッションにおけるEC化率(BtoC)
日本のファッション業界のEC化率=9.04%・1兆3800億円(2014年)
→2020年のEC化率:20%・2兆6000億円の見込み
2014年現在で経済産業省の調査によると、国内のインターネットでもっとも取引されている商品群は衣料雑貨のファッション分野がEC物販9分野中最も売上が大きく、次いで、「生活家電PC」「食品飲料酒類」、「雑貨家具インテリア」となっています。
また、「BtoC」ECの他にも、「メルカリ」をはじめとする「CtoC」のECも売上を伸ばしており、ますますインターネットを通じたファッション商品の購買は増えるものと予測されています。
東京オリンピックが開催される2020年には、現在のEC売上から1兆3000億円も増加すると言われています。
この規模は、国内最大のファッションECである「ZOZOTOWN」の2016年度取扱金額2000億円の6倍ものEC市場が拡大することになるのです。
創業・サイドビジネスのチャンスあり!
このように国内では百貨店の退店や、大手アパレルの店舗縮小など、ファッション業界のネガティブな情報がメディアに取り上げられていますが、国内のECマーケットや世界のファッション市場に注目するとファッションはまだまだビジネスチャンスのあるマーケットであることがわかります。
また、国内ECでの売買が急拡大するにつれて、各ブランドサイトへの集客サービスや、スタイリング提案、CtoCのファッションビジネスをサポートするサービスなど様々な「ファッションテック」のサービスを提案するスタートアップが増えてくるとも言われています。
また、新しい洋服アイテムやスタイリングに出会う機会、ショップスタッフとの出会いの場、新しいテクノロジーを活用した体験の場などとしてリアルショップの新しいあり方も問われています。
ファッションもサスティナブルなクリエイションを。
Tokyo Fashiontechnology Lab.では、ファッションビジネスをもっともっと面白くし、世界中の人々の生活を豊かにできるサスティナブルでエシカルなファッションを生み出していくクリエイターを育成していきたいと考えています。
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