夢を語り涙した!齋藤理事長とのレクチャー会
〜デザインを学ぶとは〜
ファッション業界を目指す若者の熱意が下がっているのかもしれない・・・
昔と比較して、おとなしい、積極性、創造性が低い・・・
少なくともTFLの1期生たちには当てはまらない評価です。
「熱意があり素直。前向きで一生懸命。」
そして、最も大切な「夢に向かって努力している」連中が集まっています。
そんな一面が覗けた場面に遭遇しました。
様々な人に作品を観てもらうということ
先日パリ在住の齋藤理事長が帰国し、TFLでファッションデザイナーを目指す1期生たちとのミーティングを実施した際のこと。
『この機会に、今までやったものを見てもらいたい!』
『コンペを受ける際の注意点や効果的な手法などお伺いしたい!』
齋藤理事長の前には、作品を持った受講生が列をなします。
製作中の作品への講評をもらう受講生、
また、世界で活躍するために準備をしなければならないことの相談。
また、ファッションデザイナーとしての心構えの相談。
・・・・・
齋藤理事長の厳しくも包み込んでくれる指導に、
ミーティング全体の雰囲気が徐々に高揚していきます。
洋服を通じて「共感」を得ることがファッションデザイナーの役割です。
自分自身の感情を素直に見つめて「メタ認知」することが、デザイナーへの第一歩です。
「あなたはどういう意図でこれをデザインしたの?」
齋藤理事長が引き出してくれます。
「私には、このように伝わっているよ。」
ファッションの中心都市「パリ」で、
世界最高峰のクリエイティブに長く接してきた齋藤理事長が、
受講生たちの作品から受けるインスピレーションを答えてくれます。
受講生たちは作品として表現したデザインが、
他人に対してどのように伝わり、
どのような感情を引き起こしているかを確認していくことで、
共感をおこすデザインを身につけていきます。
「理事長にコンセプトが伝わった!」
「自分の努力の足りなさに気づいた。」
「今までの自分の考え方で良いんだ。」
「世界を目指すと公言して良いんだ。」
・・・・
デザインとは正解のないこと。
ミーティングが1時間もたったころの出来事です。
今まで他の専門に通っていた受講生の一人が、突然涙を流しました。
彼女は過去の学校で、なんとデザインの先生よりひどい言葉を受けた経験があったそう。
デザインとは教えるものでも教わるものでもありません。
その人の趣向で手を加えた瞬間に、その人のデザインになってしまうのです。
そんな経験を聞いた理事長より、
「君たちが考えていることは良い悪いではない。デザインには正解がないことだから。
好き、嫌いの意見は伝えることができるが、それが正解であるわけではない。
自分で良いと考えることを追求して良いんだよ。」
と、これからデザインを生み出そうとしている受講生達に向けて暖かい言葉が。
先ほどの彼女を皮切りに、他の3名の受講生も涙、涙、涙。。
学び始めた頃は
「デザインするということは自分をさらけ出すこと」
のような感覚にとらわれます。
作品評価を自分の評価として感じてしまうことが多々あります。
齋藤理事長のポジティブな指導が受講生に夢に向かうための勇気を与えてくれました。
感動の涙です。
「理事長、2月にはパリへの研修旅行で最高の作品をプレゼンします!」
「世界で活躍するデザイナーになります。」
「理事長、この後の食事会にご一緒させてください!」
次々と溢れる将来への希望の言葉。
夢を語れる場。
そして、夢を応援してくれる大先輩がメンターとなり、
これからファッション業界に変革をもたらす人材育成のスタートを切った時でありました。