創造力ワークショップVOL.2 -インキュベーション(熟考)編-

〜様々な情報をインプットし、自分の視野を広げよう〜

『エシカルファッション』をテーマにした、創造力ワークショップ第2回目。

この授業では、創造力を活用してエシカルファッションをテーマにしたファッションブランドの企画立案をし、最終プレゼンでは、『エシカルタウン原宿』の運営に携わっている株式会社gim 専務取締役・早川千秋氏を審査員にお迎えし、企画の発表を行います。

(実際にTFLへ早川氏が来てくださり、受講生と写真を撮ってくださいました。)

 

前回は“感じる・気づき”を目的に、movie『ザ・トゥルー・コスト〜ファストファッションの真の代償〜』を鑑賞して、自分が映像を見た感想・課題に対してどう向き合っていくべきかをみんなで伝え合うことができました。

第2回目の授業では、次のステップ である “インキュベーション”のため、情報を収集(インプット)し、課題に対して熟考・編集する作業を行います。

このインプット&アウトプットのバランスを適正に保つことで、創造力を高めていきます!!

 

今回の着地目標は、チームに分かれてエシカルの概念を定義するイメージボードを作るまで。

・完成物はエシカルの概念について多面的に捉えたもの(説明できるもの)であること

・写真を組み合わせたコラージュ(文字の使用は禁止)です

このように言葉がなくとも第三者に”伝わる”イメージボードを作成していきます。

 

まずはウォームアップ!!

課題であった『エシカルファッション』『サスティナブル』『トレーサビリティ』のリサーチ結果の共有です。

リサーチ結果を聞いていると、インターネットや雑誌・図書館でのリサーチはもちろん、実際にエコ・オーガニック・エシカルをテーマにしているブランドのお店へ足を運んでリサーチをした受講生も。

“エシカルファッションを一言で説明すると?”という問いかけに

「無駄のないファッション」

「犠牲を生まない豊かさ」

「愛着を持てるもの」

「今あるものを大事にすること」

などなど、皆さん各々の言葉で感想を発表してくれました。

 

『どう伝えるか?』プロセスを知らない人へ伝える手段。

さぁ、チームに分かれてディスカッションタイムです。

第三者に伝えるため、エシカルの概念をチーム内で認識するこの作業。

メンバーそれぞれ役割(リーダー・チェッカー・書記・発表者)をつとめ、最適な状況でディスカッションを進行していきます。

ディスカッションの基本姿勢として、個々が意識したい3点がありました。

・目的を常に意識する。

・自他に思考の癖があることを前提として考える・受け止める。

・問い続ける

繰り返しこの作業を行うことでチーム内での共通の認識を深めていきます。

自分以外の相手と物事を伝え合う際に、その環境が誰にとっても気持ちのいい環境でなければ良いアウトプットができなくなってしまいますね。

そのため、否定ではなく理解したい姿勢で質問をする(Why・What・How)とお互いに効果的なのだとか。

基本的に今までの経験や環境が同じであった人はいません。

この姿勢はどの場面にも役立つ考え方ですね。

 

さて、リーダーを中心にディスカッションスタート。

結構自分の意見を発言できるTFLの第1期生。

各自リサーチしてきたキーワードを発表し書き出すチーム・出たキーワードの繋がりを考えていくチームなどなど、様々な手法で段取りでディスカッションが進みます。

ディスカッション中、各チーム共通して聞こえたワードがありました。

『それ、伝わるかな?』

『伝えるには、もっとこうした方がいいんじゃない?』

そうです。受講生達は第三者に共通の認識をしてもらうため、意識をすることができていたのです。

まだ入学して1ヶ月ですが、デザイナーとして人に伝えるという意識が身に付き始めていました。

今回は、イメージを収集するところまでで授業はタイムアップしてしまいましたが、放課後には全チーム居残りをして話し合いをする程の集中ぶり。

各チーム、どのようにエシカルの概念を伝えるのでしょうか?

来週のイメージボード発表が楽しみです♪