TFLファッション×テックBLOG 『Fashion Diversities.』 Vol.5-デジタル時代に必要な「EQ」とは?-
ファッションを学ぶことはEQ(感情の知能指数)アップに役立つ!?
EQ(=Emotional Intelligence Quotient)という言葉をご存知でしょうか?
IQ(=Intelligence Quotient)の「知能指数」に対して、「感情の知能指数・こころの知能指数」などと訳されます。
→「こころの知能指数」とはヒューマンタッチな表現でいい言葉ですね!!
ICT・AI・Iot・ロボットなどが全ての企業活動に活用されるようになると、人間の役割として「EQ(感情の知能指数)」が求められるようになります。経済フォーラムでも「EQの高い人は企業のなかで重要な位置に着き、高い報酬を得るようになる」と言われています。
また「仕事や人生の成功には、80%はEQ(感情指数)、20%はIQ(知能指数)に影響される」とも言われています。
EQが高い人は、感情を「識別」「利用」「理解」「調整」する能力によって、対人関係を円滑にし、適切なセルフコントロールで自分や組織のパフォーマンスを最大化することができます。
デジタルテクノロジーが発達すればするほど、AIが未だ手に入れていない「感情に共感する」能力が求められるという訳です。
そして実は、「ファッションを学ぶ」ことは、デジタル時代に必要な「EQ」を高めることにも繋がるのです。
テクノロジーの発展で注目され始めた「感情」ですが、ファッション教育では、古くから「感情・感性・共感」に注目した授業が行われてきました。
我々のTFLを例にとると「ファッションデザイン」や「ファッションビジネス企画」のプロセスには「メタ認知ワークショップ」でユーザーとしての自分の感情を客観視するトレーニングを実施し、自分の感情の中にいる「ミューズ」に向けた共感のデザインやビジネス立案をしています。
また、「ファッションマーケティング」ではライフスタイルを「感性」で分類して「ペルソナ」を設定し、他者の感情を理解した商品提案やコミュニケーションを企画しています。
「ファッション」「衣料」の購買は、暑さ寒さや外的な刺激から体を守り動きやすいなどの「機能」的なニーズもありますが、それ以上に着用者の「感情」「感性」に大きく影響されるため、「共感」されるデザインやビジネスを生み出すことが重要なのです。
過去の消費動向などのビッグデータの解析はテクノロジー領域の得意分野です。
産業の効率化による環境保全などにもテクノロジーは必要です。
一方で「感性」といった人の主観的な基準に対しては、そこに「共感」する人の能力が必要不可欠です。
人の感情・感性に見合う(=共感)新しいコト・モノの創造
感情に注目した新しいサービスや商品も次々生み出されています。
「ふるさと納税」
「Peaple Tree」(オーガニックコットンなどのフェアトレード・ファッションブランド)
「涙活(るいかつ)イベント」
「AZUL by moussy」のショップでの香り
「インフルエンサー」の情報による商品販売
「AIBO」(犬型ロボット)
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TFLでは「ファッションテック」スクールとして新しいテクノロジーやコンピューター、ICTのリテラシーを高めることと、人の感情・感性に見合う(=共感)新しいコト、モノを生み出す「創造力」を生み出す力を育成して、豊かな未来を生み出すイノベーターをファッション業界に輩出するスクールでありたいと考えています。
人類は未来における「衣服」「ファッションビジネス」の新しいあり方を作り上げなければならない局面にさしかかっています。
寒さなど外的刺激から身を守る「機能」だけでない、「大切に長く使用できる共感」を得られるファッション」を世界に広げていきましょう。