TFLファッション×テックBLOG 『Fashion Diversities.VOL.7』-ファッションブランドの始め方①-

ブランドスタート方法とは?「新しいブランドと消費者との出会い方」を考える

 

 

 

ファッションビジネスは他の製造流通業と比較して初期投資が少なく特別の許認可も必要ない点で「B2Cビジネス」「C2Cビジネス」「D2Cビジネス」などの販売が非常に始めやすい製造流通業と言えます。

 

ファッション以外の家電メーカーや自動車メーカーなどを個人で起業する場合は、相当な専門的な知識・技術に加えて多くの資金や許認可が必要になります。

また、ECの広がりに合わせてリアルショップを持つことが必要なくなりましたので、オリジナルブランドを販売するECショップを始めることは資金の面でも創業しやすいと言えます。

 

 

しかし、創業しやすいからといって簡単に始めても良いのでしょうか?

 

創業間もないブランドを知ってもらうためにWEBサイトやECショップを立ちあげたとしても世の中でそのブランドを知っている人がいなければ、そもそもサイトに集客はできません

では、セレクトショップに卸しをすれば良いのでしょうか??

セレクトショップの集まる合同展示会に出展すれば良いのでしょうか??

 

ここで、ブランド創業におけるスタート方法のメリット・デメリットを考えてみます。

(※比較を単純化するために数字は概数を掲載・評価は個人的所感)

 

 

それぞれ必要な費用、ランニングコスト、始めやすさ、維持可能性、成果の出やすさなど、一長一短があり、一概にこれが最善です、というものはないというのが実情です。

例えば自社ECでのスタートは非常に簡単にスタートを切ることはできますが、そのサイトを見つけてもらうことに戦略がないと、大海原から小舟を見つけてもらうようなことになりかねません。

 

 

冒頭に書いたようにファッション産業は創業や副業を始めやすい産業です。TFLでは正しい戦略ビジネス企画を学んで新しいブランドをたくさん送り出すことで、日本のファッション産業をもっと楽しくしていきたいと考えています。

 

>>ブランドビジネスの始め方を聞けるガイダンスはこちら

 

ところで、みなさんは消費者として1年にどれくらいの新しいブランドと接触して記憶に止めたり、また、購入したりしていますか?

 

 

 

日本最大のファッションショッピングサイトZOZOTOWNには1,100以上のショップ、6,400以上のブランド、常時65万点以上の商品アイテム、毎日平均3,100点以上の新着商品を掲載していると記載されています。

ZOZOTOWNで扱われないブランドや年齢の高い人向けのブランドなどを加えると日本国内には相当数のブランドがあります。

 

ECで簡単にオリジナルのショッピングサイトを作成できますが、多くの場合「埋もれて」お客様がWEBに訪れないことがほとんどです。

みなさんが新たに立ち上げたブランドをお客様に届けるには、ファッション流通の特性やECの特性などを研究して、「新しい出会い」から「購入」に結びつける戦略が必要です。

ポイントは「ブランド名を知ってもらう」「たくさんの集客があるところで出会う(リアルもWEBも)」です。

 

 

 

ZOZOTOWNやamazonなど複数ブランドを扱っているECモールで洋服を購入する際には通常「アイテム(例えばシャツなど)」「カラー(黄など)」で絞り込んでいきますが、その場合、驚くほどのアイテム数の中からあなたの新しいブランドを見つけてもらうことが必要になります。ブランド名で検索されないため「商品力」で競合アイテムに競り勝って購入してもらうことが必要です。

一般的に資金力のない新しいブランドは大量生産ができないため、定番的なデザインの商品の場合「価値と価格のバランス」で競り勝てないことが多くあります。

そのため新しい「ディティール」「素材」「色」などの個性的なデザインで差別化して行くことが必要です。

 

最近では、新進ブランドがモール出店などで「埋もれてしまう」リスクを回避する手法として、インスタグラムやツイッターなどのSNSでの出会いを活用することが多々あります。

フォロワーの多いインフルエンサーであれば「多くの人にブランドを記憶してもらいやすく」自社サイトでの購入の可能性も高くなるでしょう。

 

 

またSNSの場合、何万人規模のフォロワーを持つインフルエンサーに直接のツテがなかったとしても、信頼度の高い友人知人からのレコメンドであれば、ブランドのことを知らない人にブランドを知ってもらうことは簡単ですね。

あなたのブランドを購入しそうな方と信頼のある直接的なネットワークが500件以上あるようでしたら、ビジネスチャンスはあるでしょう。

あなたの素晴らしいデザインを500人に3人ずつ紹介してもらえると1500人にブランドを知ってもらうことになります。SNSマーケティングでは、こうしたより身近な存在からの紹介の場合、膨大なフォロワーを抱えるインフルエンサーの紹介よりもコンバージョンが高くなる傾向があるというデータもあります。

 

 

WEBやEC販売が広がり新しいビジネスを始めやすくなったと言われますが、ビジネスは始めることが目標ではなく、継続的な維持発展こそが本来の目標のはずです。

スタートにあたって準備できる初期費用や目指すビジネスのスケールによって、ブランドビジネスを始める方法は様々です。当然、それらの方法には利点もあればリスクもあります。

そうしたものを正しく判断し、自分の目指す目標に最適化された計画で、新しいブランドビジネスをスタートしてください!

 

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