TFL1期生のスタートアップ!ファッションテック分野での起業インタビュー
〜パーソナルスタイリングで、よりファッションを愉しめるように〜
氏名:外山隆浩さん 33歳
受講コース:週1日6ヶ月/ファッションテックプランニングコース
ファッション業界未経験。自称『ファッション感度の低かった男』。
インターネット広告代理店に約6年間勤務後、株式会社フランジア・ジャパンの創業に参画。広告代理店で培ったSEOスキルを武器にWEBサイトの集客コンサルティングを行う。その後独立し株式会社スタイルマークスを創業。現在はパーソナルスタイリングをより身近なものにするため、足掛かりとしてファッションコーディネート提案型EC『StyleMarks』を運営する。
『StyleMarks』▶︎▶︎https://stylemarks.jp/
『まず、StyleMarksでは、どのようなサービスを受けられるのですか?』
僕らが提供するのはWEBを介したパーソナルスタイリングサービスです。
僕自身も陥っていた”ファッションコーディネートの悩み”を解消し、より誰もがファッションを愉しめる世界を実現します。現時点ではサイトに掲載しているアイテム一つひとつにスタイリストが解説を加え、当該アイテムを使ったコーディネートも合わせて提案するコーデ提案型ECの運営がメーンです。
今後はコーディネートのノウハウが学べるコンテンツメディア、直接スタイリストからスタイリング指導が受けられるファッションコンシェルジュサービスを提供していきます。
2つの理由がありました。
1つ目はマーケティング視点です。
『BtoCビジネスをやるのにどの領域で勝負すべきか』と考えた時に、ユーザーに長く使っていただけるサービスにしたいと思い、生活に密着する”衣食住”のどれかにしよう、と考えました。
市場調査をしたところ、飲食や不動産は新規参入の難易度が高そう、でもファッション分野はベンチャーで大成功している会社が少なかったんです。(2016/1頃)また、ちょうどファッションテックという言葉が出始めた時期で、これからITとの融合でファッション業界を盛り上げていこう!としていたムーブメントがあったのが理由ですね。
2つ目は妻がくれたきっかけです。
妻と出会ったのは大学時代なんですが、当時の僕はファッションへの興味がほとんどなく、何となくV系ファッションが好きで、髪の毛がオレンジだった時期もあったんですよ(笑)
彼女は販売員をしていたこともあってファッションの知識が豊富で、よく僕の恰好にダメ出しをしてくれていました。彼女からスタイリングを教わっているうちに、自分では気付かなかった服の合わせ方やアイテムの選び方が分かるようになってきて、ファッション自体に興味を持つようになりました。お陰で今では真っ当な恰好です(笑)
僕のようなきっかけがなく、ファッションを愉しめていない方に僕がきっかけを提供したい。コーディネートのお悩みを解消する“軸”があればいいなぁと思ってこのサービスを考えました。
創業する前より、した後の方が断然大変でした!
自分でやりたいと思い立ってすぐに会社を起こしたのですが、共同創業者もおらず一人だったので、営業から経理までと業務量はすごかったですね。今もあまり変わらずですが(笑)
でも、妥協して人を取ってもデメリットしかないので、当面は苦労してでもビジョンをちゃんと共有できる方と巡り会って一緒にサービスを作り上げていきたいです。
あとは、ずっと畑の違うIT業界にいたのでファッション業界の内情を知るのが大変でしたね。ファッションカンファレンスが開催されても、参加者は結局IT系の人たちで。だからこそTFLに入ったということもあります。
現時点ではコマース機能が前面に出ていますが、今後はメディアECの立ち位置にしたいと考えています。世にあるファッションコンテンツは説明しているようで説明になっていないものが数多くあります。
僕らはコーディネートにおける様々なノウハウを、雑誌やテレビで活躍するスタイリストが監修し、連動したヴィジュアルとテキストで学習できるようにしていきます。スタイリングの教科書を作るイメージです。コマース機能はついでというくらい、コンテンツ制作に力を入れていきたいですね。
『テキストと画像の両方でコーディネート知識が得られるのはいいですね!最後にTFL第1期生として一言お願いします!』
外山
僕は先述のとおりIT畑にずっといて、ファッション業界を知りたくて入学しました。
講師の方たちは本当に様々な経験と知識をお持ちで面白い!他ではなかなか得られない機会をチャンスとして提供してくれる場所だと思います。
また、基本的にどのコースも意識の高い人が多いので、横の繋がりができたのも大きいです。
IT業界から『ファッション×テック』に興味を持つ人は多いので、もっとファッション業界の人が興味を持ったら、更に校内でのイノベーションが生まれやすくなると思いました。
OBとして、今後も後輩の方達と積極的に交流していきたいですね!