<TFL1期生フランス研修>ファッションの本場!パリでのプレゼン&パリコレ体験レポ【前半】
1年間の集大成。大手メゾンディレクターに向けたオリジナルブランド企画のプレゼンテーション。
2017/02/25、TFLパリ研修がいよいよスタート。
目的は1年間で企画したオリジナルブランドのプレゼンテーションと、パリコレクションのショーのバックヤード・インターン。
オリジナルブランドのプレゼンは、なんと「ジャン・ポール・ゴルティエ」の会長も務めた Donald-Potardさんを審査員に招致してのプレゼンテーションを実施。
また、インターンは日本ブランドでパリコレクションにオフィシャル参加する「アンリアレイジ」のフィッティングと演出のサポートをさせていただきました。
今回は、オリジナルブランドのプレゼンテーションを紹介します。
なぜ、パリでのプレゼンを行うのか。
「なぜパリでプレゼン?」
TFLは、本気で日本人デザイナーを世界に輩出したいと考えています。
地球規模で見ると「ファッション」の消費は、今後10年で2倍にもなる成長産業です。
この成長を続ける世界市場で活躍できるデザイナーを育成するため、そして、ファッションの最先端の評価を受けるためにパリに発表の場所を持っているのです。
ちなみにこちらは、パリのデパート「ギャラリー・ラファイエット」。
凄い空間!!
まず、プレゼンテーションの模様をレポートします。
プレゼンの会場はDonaldさんが教授を務めるパリの大学「Paris College of Art」の教室をお借りして実施されました。
発表作品は、1年間という短期間でまとめあげた「オリジナル・ブランド」のコンセプトと作品のプレゼンテーションです。
企画書も作品の一部として製本までできています。文章はフランス語!
発表言語は英語です。
プレゼン内容を英訳する過程で、伝えたいことが明確になってきます。
講評としていただいた約10分間のコメントは、世界で活躍するデザイナーに必要なコンセプトの考え方に関すること。
世界トップのブランドの経営も見てこられたDonaldさんのコメント・評価はシンプルで核心をついてきます。
リサーチして収集した情報からコンセプトを組み立てるときのポイントは「シンプルでわかりやすい」こと。
コンセプトはシンプルで世界中の誰にでもわかりやすい言葉であること。
コンセプトは洋服や企画書全てに同じように表現されていること。
洋服を見てそのコンセプトが伝わること。
マテリアル、カラー、シルエットなど全てにコンセプトが表現されていること。
テクニック、ITなども重要であるが、もっとも大事なことは「ボディ」。
「ボディ」と「洋服」の関係をもっと研究すること。
・・・・
TFLの受講生がMDやビジネスプランまで考えていることや、企画書がしっかりとデジタル化されていることに高評価をいただきました。
さらにコンセプトに磨きをかけて世界に。
プレゼンテーションのあとは、Donaldさんと理事長の齋藤さんと一緒に隣のカフェでランチ。
片言の英語で懸命なコミュニケーション。
こんなBIGな方と、フランクなコミュニケーションができたことは最高の機会です。
国内のスクールでは、
「デザイン画がうまい」「パターンがよく引けている」「縫製がうまい」「完成度が高い」
などの技術的な評価がメインになります。
今回のDonaldさんの評価、コメントで一番指摘されたことは「コンセプト表現」です。
「コンセプトが表現されているか?」
「コンセプトがわかりやすいか?」
という点をもっとも指摘を受けました。
さて、みなさんファッションブランドの「コンセプト」の立案方法・表現方法は知っていますか?
コンセプトの立案に通じるワークショップを体験できる体験授業はこちらから
▶︎▶︎【ファッションブランドデビューBASIC』~洋服をデザインするプロセス編~】
TFLでは、洋服を作る技術をテクノロジーで補うことで、デザイナーを目指す受講生にブランドを生み出すチカラ(=クリエイション・イノベーション)を育成したいと考えています。
クリエイションの育成では先行するパリで評価を受けることで、今後「デザイナーに求められる創造性」を参加者は感じてくれたことと思います。
次回は、プレタプルテのパリコレクションにオフィシャル参加する日本のブランド「アンリアレイジ」のバックヤード・インターンの模様を紹介します。
お楽しみに!!
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