<TFL1期生フランス研修>アンリアレイジ・パリコレバックヤードインターン体験レポ【後半】
パリコレの現場を生体験!!「ANREALAGE」のバックヤード&演出インターン
「ANREALAGE」パリコレクションファッションショー・バックヤードインターンのレポートです。
パリコレクションのファッションショーには「オートクチュール」と「プレタポルテ」の2種類があります。
我々が一般的に情報として得ているコレクションはこの「プレタポルテ」のファッションショーです。
「プレタポルテ」は既製服と訳されます。既製服と訳すると現在では ファストファッションなども連想しますが、パリコレクションでは「高級既製服」を意味します。
また、パリコレクションは「フランス・オートクチュール・プレタポルテ連合協会」が管理運営しており、この協会が認定したファッションショーのみが本来の「パリコレクション」と言われるショーになります。
われわれTFLが参加協力をさせていただいたブランドは、皆さんご存知の「ANREALAGE」です。ファッションテクノロジーのブランドとして認知される日本の先鋭ブランドです。
デザイナーは「森永邦彦」さん。
早稲田大学時代にファッションスクールとのダブルスクールを経て、ブランドを設立したデザイナーです。
今回、TFLの受講生が協力させていただいたインターンは「フィッター」と「演出サポート」。
フィッティングは女性しかできないため、男性はショー演出サポートに回りました。
こちらはヘアメイクのエリア。
15分ほどのコレクションですが驚くほどの多くのクリエイターが関わります。
バックヤードには、軽食や飲み物が取れるスペースも。モデルやスタッフの気持ちを和らげます。
モデルのヘアメイクやフィッティングの準備を進めている間、ショー会場では演出家の金子さんの指示に従ってTFL男子がウォーキング。モデルの動くコースの確認と照明、音響をあわせていきます。
そしてその後、TFL受講生たち自身が、そのウォーキング方法をモデルに見せながら指示します。大役!!
来場者を会場内に案内する時間になりました。男子は会場外で案内役を務めます。
気温が下がったこの日はなんと雪が!
リハーサルが終わりいよいよ本番。
バックヤードは最高の緊張感で満ちます。
モデルを送り出すまでに最高のクリエイションを施します。
モデルを送り出したあとは、着替えのためバックヤードは1秒を争う状態に。
本番はあっという間に終わり全員が拍手。感動が盛り上がります。
挨拶を終えたデザイナーの森永さんもバックヤードでおおきな拍手を浴びました。
バックヤードでは取材が始まります。
15分で今シーズンのメッセージを凝縮し、メディア、バイヤーにブランドの情報発信をするショー。
この短い時間のために、多くの時間を割いて準備を進めてきます。
「ショー」以外の手法で情報発信するブランドも増えてきましたが、パリには「ショー」を楽しむ文化があります。一瞬のショーのために多くのクリエイターがしのぎを削り、メディアやカメラマン、参加者も時間と空間を共にして受ける感動は何物にも代え難いものがあります。
VR(=バーチャルリアリティー)が一般的になる近未来に、このショーの感動をどのように伝えてくれるか楽しみです。
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