TFLの“気づき”の授業とは。
自由な発想から、仕組み・構造を学ぶ。
こんにちは!TFLの日常・授業風景などをお届けするTFLブログです。
皆さん、GWはいかがでしたでしょうか?^^
TFLでは、開講して2週間経ったGW明けより本格的な授業がスタートし始めました!
今回は、デザイナーを目指すクラス<平日週3日ファッションデジタルデザイン専攻>のテキスタイル・パターン&ソーイングの授業にクローズアップ★
TFLの【教えない授業】に迫ってみました。
ところで皆さん、テキスタイル(生地・素材)の授業と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
筆者が服飾専門学校で学んでいる時は、ワークショップもありましたが講義も多く、どちらかというと知識を詰め込む授業だったので座学のイメージがついております。
例えば、生地組織の名前や構造、再生繊維や合成繊維など繊維の特徴や区分、教科書や素材を見ながら覚えるという流れ。
正直、テスト前に一夜漬けで覚え直し、ちゃんと理解してはいなかったなと。
さて、それでは『教えない授業』を講師の方々にお願いしているTFLでは、一体どのように学んでいくのでしょうか?
好きなように創って、そこから知識を得る
テキスタイルの授業には、今回も前年度から引き続きセコリ荘や産地の学校などを運営している株式会社糸編代表:宮浦晋哉氏に講師を担当していただいています。
本日の授業課題は、
『モールや糸を使ってオリジナルテキスタイルを作る』
編み物・織物・不織布、撚糸、組みなど
テキスタイルの大まかな概要や仕組みを教えていただき、いざワークショップスタート!
色とりどりのモールを組み合わせ、各々の個性が滲み出た素材が出来上がります。
ルールは上記の概要を踏まえテキスタイルであることですが、どうだったのでしょうか?
一人一人、講評で宮浦さんのチェックが入ります。
テーマなどを受講生に質問しながら、ひとつひとつ組織をじっくりと分析。
「この組織は組みを基本にした作り方だね!」
「これは、平織りの基本!できてしまった!素晴らしい!!」
「この発展形でレースになるね!」
などなど、受講生達が作ったモールのテキスタイルは、ちゃんと組織が組み込まれていました。
また、この作業を発展させて宮浦さんの実演も。
「こういう組織にするとコーデュロイになるのね」
「こうすると、編みの組織の中の経編み。縦糸が固定させているのね」
ワークショップで生地の組織構造を理解した後に、これを繰り返して実際の生地となるとどうなるか?
様々な生地見本を見せていただき、「なるほど、こうなるのか」と理解ができました。
このように発想から知識を得ることで、デザイナーとしてオリジナリティのあるテキスタイルを作ることにも活かせるアイデアを育てていきます。
“技術の向上・完璧さ”より、“構造や仕組みの理解”
TFLでは、パターン&ソーイングの授業も同様です。
初日から、<ポケットの部分縫い>を体験!!(普通の学校であればここまでたどり着くのに2〜3ヶ月はかかります)
「まず、ミシンという道具を使ってやってみる!」
そう教えてくださるのは、アイドルやCMの衣装など様々な制作に携わる佐々木智之氏。
スタートのレベルを高く設定することで、のちに詳しい構造を改めてパターンの際に学び理解を深めます。
また、TFLで実施されるパターン&ソーイングの授業は、実際の業務と同様、外注に製作を依頼することが前提なので、“技術の向上・完璧さ”より、“構造や仕組みの理解”を優先しています。
ちゃんと、職人さんと共通言語で対話ができるように。
それと同時に、やはり“作る”ということには、それなりの手間と時間がかかるということの理解も。
このようにTFLでは、まずやってみて気づく、自ら学ぶ、そのような授業を実施しております。
なので、講師の先生方はほとんど教えません。
デザイナーにとって必要不可欠な発想力と、現場で必要となる実践的なノウハウその両方を身につけるため、TFLの授業は講師の先生方とアイデアを出し合って実施されています。
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