デザイン思考で、スマートアパレル “e-skin”を活用した新アイデアを考える。
東京大学発のベンチャー企業・Xenoma社開発・”e-skin”とは。
ダイアログ・ジャパン株式会社/戦略デザインコンサルタントとして活動されており、【デザイン思考】TFL講師の北澤講師により、e-skinを開発したXenoma社の協力で行われる第1回目のワークショップが開催されました。
まず今回から取り組んでいくe-skinとは?
e-skin
東京大学発のベンチャー企業、株式会社Xenomaが開発。
最初の製品であり、カメラなしで人の動きを認識するe-skin Developer’s Kitは、シャツ”e-skin Shirt”の胸部に着脱可能な”e-skin Hub”と呼ばれるコントローラーを着けて使います。
シャツは伸縮性のあるポリウレタン製で14個の伸縮センサーが搭載され、コントローラーには加速度計やジャイロセンサー、6軸のモーションセンサーが備わっており、これをBluetoothでスマホやPCへ接続して使用します。
現在、カスタマイズで心電や温度などのセンサーを追加したカスタマイズ品への対応も進めており、用途としては、
・スポーツ時のパフォーマンスやフォーム分析。(ヨガ、ゴルフ、ランニングなど)
・身体性の高いゲームなどへの応用。
・運転時の居眠り防止などドライバーのモニタリング。
・認知症の方の健康状態のモニタリング。
などの様々な場面での活用が考えられています。
これからデザインを行なって行く上で、北澤講師は
「デザインには物事を広く見る客観性が求められる」
とお話されました。
“アートとは問題提起” “デザインとは問題解決”
と、日系アメリカ人グラフィックデザイナーのJohn Maeda氏の言葉を紹介。
またデザインを思考する上で、デザイナーの感性と手法を用いてユーザーのニーズを掘り下げて、自由な発想でアイデアを想像すること。
人間を深く知り、認知学的視点、人間工学的視点の両面から焦点を当てて、人間本来の欲求や行動の性質に物事の価値を創出するデザインの考え方で、私たち人間の生活に寄り添ったデザインをしていきましょう。人間中心に価値を提供していくことが大切。
と参加した受講生たちへ熱心に伝えられておりました。
そして後半は、e-skinで実現できそうなことについて受講生がアイディアを創造し発表。
北澤講師から、
「どんなことでもよいから、なんでも考えてそれを必ず書き留めておこう。
アイディアはたくさん出したもん勝ちで、それぐらい広げていかないといいものは出てこない。」
とのアドバイスに受講生たちはアイディア創造に奮起!
たくさんのアイディアが発表されました。
「ストレスがいつどんな時に発生するか、感情が可視化できる。」
「急病の兆候がある時の早期発見。」
「ペットの感情や体調を知ることで更にコミュニケーションを深めることができる。」
「子供の迷子防止。落とす恐れもなく、保護者から何m離れたらアラームがなることで早く確実に発見できるのではないか。」
「トレーニング時のコーチング的な役割。筋肉の使い方や正しい動きがわかり効果的で効率よく体が鍛えられる。」
「登山など極地環境で活動する人に向けて、体調や体の状態を感じ取ることですぐに体調の異変がわかり対応することができる。」
など他にもたくさんの実現したら面白そうなアイディアが発表されました
北澤講師は、「アイディアを創造する上で、リスクだけではなくその成果や結果がわかることは重要でとても大事」だとお話されました。
今後このアイディアが深まり、どのようなアイディアへと変貌し構築されて行くのか。
第2回も楽しみです。