東京ファッションテクノロジーラボ(TFL)のAI研究会が、合同展示会「PLUG IN」に出展。ファッションにおける感性分析を行う人工知能「Nadera」を公開!-11月からBtoBサービスを開始予定-
株式会社TFLが運営するファッションテックの専門スクール「Tokyo Fashion technology Lab(略称:TFL)」(代表 市川雄司 東京都渋谷区神宮前)にて活動中のTFL AI研究会は、ファッションにおける感性分析を行う人工知能「Nadera」のB to Bサービスを11月1日から開始し、東京・渋谷のヒカリエホールで10月21日~23日に開催される合同展「PLUG IN」(繊研新聞社主催)にて試行版を公開します。
■TFL AI研究会とは
TFL AI研究会は、TFLの卒業生と、機械学習等の研究開発を行うビネット&クラリティ合同会社(代表 安田翔也 神奈川県横浜)を中心に設立し、ファッション分野への人工知能技術の活用に関する研究を行っています。
TFL AI研究会では、個人の表現方法の一つとしてのファッションの可能性に着目し、個人の内面や感性を捉えた「あなたを表現する服」をデザインする人工知能のファッションデザイナー「Nadera」の開発に取り組んでいます。
これまで、ファッションデザインにおいて重要な要素である「感性」には定量的な指標がなく、計算機で扱うことが難しいと考えられていました。そこで、客観的な指標作りを目指して感性分析に関する研究を行い、感性を定量的に評価する能力を「Nadera」へ実装しました。
具体的には、「Nadera」に、ファッション業界で広く使用される「ソフィスティケート」「エレガント」「ロマンティック」「エスニック」「カントリー」「アクティブ」「マニッシュ」の7カテゴリーに「フューチャリズム」を加えた合計8つのカテゴリーが持つ特徴を学習させました。「Nadera」にファッション画像を読み込ませると、各要素を分析しグラフ化した結果を表示します(図1)。
11月から、アパレル関連企業等に向けて「Nadera」のB to Bサービスの提供を開始します。また、各アパレル関連企業が持つソリューションと組み合わせるなど、共同研究も行う予定です。
TFL AI研究会では、個々の感性を捉えたデザインがこれからのファッションのあり方を変えると考えており、今後も「あなたを表現する服」のデザインの実現に向けて「Nadera」の能力強化を行いながら、様々な研究開発を行っていきます。
ビネット&クラリティ合同会社は、2018年7月に創業した、機械学習、最適化、3Dモデルを用いた研究開発を行う「東京工業大学発ベンチャー」認定企業。世界初となる来店不要のフルオーダーメイド靴サービス「Shoe-Craft-Terminal」、膨大な組み合わせの中から効率的に最適解を導くソフト「vcopt(ブイシーオプト)」を展開する他、数理モデル、シミュレーションを活用した開発支援も行う。
HP:https://vigne-cla.com/
株式会社TFLが運営するファッションテックスクール。変革期にあるファッション業界の人材育成を目的に2017年4月原宿で開校。
ファッション業界はじめ、ICT、通信業界など異業種で働く社会人の転職、創業目的や大学生などのWスクール受講が可能なハイエンドスクール。
資料請求フォーム:http://tfl.tokyo/document_request/