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#05 ファッションは環境負荷を下げられるか?:環境負荷第2位のアパレル産業の変革

#05 ファッションは環境負荷を下げられるか?:環境負荷第2位のアパレル産業の変革

TFL管理|
世界の産業の中で石油産業に次いで2番目に環境負荷が高いと言われるアパレル産業。その現状の課題と、産業構造を変革するための可能性とは。    

 

私たちは日々、当たり前のように服を選び、身に着けています。しかしその行為の裏側で、ファッション産業が環境に大きな影響を与えていることはあまり意識されていません。
実際、服は原材料の調達から製造、輸送、使用、廃棄に至るまで、ライフサイクル全体を通じて大きな環境負荷を生み出しています。


生産段階では、コットン栽培に大量の水や農薬が使われ、ポリエステルなどの合成繊維は石油資源に依存しています。染色や加工では化学物質や水資源が消費され、一着あたりのCO₂排出量は25.5kg、使用する水の量は約2300ℓと言われています。
さらに、グローバルなサプライチェーンによる輸送も無視できない環境負荷となっています。


消費と廃棄の段階では、問題はより顕著です。
ファストファッションの普及により衣服の使用期間は短くなり、大量の服が廃棄されています。多くはリサイクルされず、焼却や埋立てによって環境に負荷を与えています。
また、合成繊維から発生するマイクロプラスチックも深刻な課題です。
こうした現状を踏まえると、「服を着る」という行為自体が環境コストを伴っていると言えます。


では、単純に服を減らせばよいのでしょうか。
事はそう単純ではありません。
ファッションは文化であり産業でもあります。単純な否定は現実的ではありません。重要なのは関わり方の質となります。
消費者は長く着られる服を選び、修理やリユースを前提とした選択を意識することが求められます。
一方で企業側も、大量生産の見直しや再生可能エネルギーの活用、循環型の仕組みづくりなどに取り組む必要があります。


3DCG、AI、バーチャルファッションなど、テクノロジーの進化によって、環境負荷を抑えながら持続可能なファッションを実現する可能性も広がっています。しかし、その変革は簡単ではありません。
だからこそ、私たち一人ひとりの選択の積み重ねが重要になります。
一着の洋服がどのように作られ、どのように使われ、どのように手放されるのか。
ファッションと環境は、もはや切り離せない関係にあります。


あなたのクローゼットにある服は、地球の未来にどんな影響を与えていますか?
そして、その服はどれくらいの時間、あなたの生活に寄り添っていますか?

 

 

執筆:木内 潤一

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