かつてファッションは、自分の内面や思想を表現する手段として機能していました。
しかし現代では、SNSの普及により、ファッションは「自己表現」であると同時に「評価を前提とした最適化された消費行動」へと変化しています。
多くの人が「失敗しない選択」を求め、既に評価されたスタイルをなぞる傾向が強まっています。
一方で、本来の個性とは見た目の違いだけではなく、「なぜそれを選んだのか」という意思決定のプロセスに宿るものです。
たとえ同じ服であっても、その背景にある価値観やストーリーが異なれば、それは異なる表現になります。
しかしSNSでは結果だけが切り取られ、こうしたプロセスが見えにくくなっています。
その結果、個性を出しているつもりでも、実際には同じ方向へ収束してしまうという現象が起きています。
他者の評価を意識しすぎると、ファッションは単なる「正解探し」になってしまいます。
だからこそ、自分の選択に意味を与えることが重要です。
あなたが今日選んだその服は、「自分のための選択」でしたか?
それとも「他者からの評価を前提とした選択」でしたか?