東京ファッションテクノロジーラボは、「0から学ぶスクール」であるとともに「Laboratory(ラボラトリー)=研究室」でもあります。
開校の2017年から研究室を有してファッション産業課題をデジタル技術で解決するための研究を続けてきました。
■AI研究会とは
開校時からある研究会の一つが「AI研究会」です。
4年間の研究でAI(=人工知能)に人間のファッション感性を思い出させることができ、人間のファッション感性を身に着けたAIは「Nadera(ナデラ)」と名前がつけられました。
■ ファッション感性を身につける人工知能「Nadera 」
コロナ禍で緊急事態宣言が続く2021年7月。Naderaをファッション産業に紹介する会社「Nadera合同会社」が設立されました!
「Nadera(ナデラ)」はファッション専門学校で教育に取り入れられている「ファッション感性の8分類」を、人間のように広く、写真を見てファッション感性の8つの分類の要素を人間と同じレベルまで評価できるまで成長しました。
つまり「エレガントとアクティブな要素を抑えたスタイリング」などと評価するファッションジャーナリストの感性を身につけたのです。
AIの画像処理技術の進化はめざましいものがあり、洋服の色、型、アイテム、素材などを特定しようとする研究も進んでいます。 ただし、ファッションでは生地の柄や切り替えなどの判断が難しいために、AIの画像処理活用が進んでいないのが現状です。
この状況に対して、「人間のファッション感性」をAIに持たせた日本初のAI「Nadera」はファッション産業のAI活用のブレークスルーになるのか?

■「ナデラ」の知力
ナデラに左のような写真を読み取って適正の8分類のチャート図に数値評価を表します。
「このスタイリングは、エレガントで、少しアクティブな要素のあるスタイリングですね。」
というような評価になります。
ファッションの持つ様々な要素、相対的な印象をコーディネートに取り込むファッション性を上手く言い表していると思いませんか?
■街のファッション感性を数値化
銀座はエレガントなファッションスタイルの方が多く、原宿はストリートカジュアルのスタイルが多い。
これをナデラに数値化させると。。

ある特定の時期の街のファッション感性がわかればどのようなビジネスが生まれるのでしょうか?
鉄道会社の方は、駅の改札をくぐり抜ける方のファッション感性と年齢(すでにAIで確立されています)のデータ分析ができれば、売り出しのマンションの内装デザインや、商業施設のリーシング(どんなショップを誘致するか?)にも大いに参考になります。
ファッションブランドの最適な出店場所をナデラが提案することもできます。
また、自分の好きな写真コーディネートをナデラで分析すれば、自分の感性にあったコーディネートをEC上で探して紹介することができます。これは、フィジカルのショップで行われている接客と同じことです。
■人工知能の成長
人工知能は学習を進めることで成長します。 ファッション業界にデビューした「Nadera」は、これから様々な企業との仕事でさらなる成長を重ねていきます。 さらにNadera合同会社は、この先の未来を思い描いて研究開発を進めています。
こうした未来において我々人間の役割は、どうなっているのでしょう。
TFLでは、私たち人間がさらに新しいものを創造する役割を担って、素晴らしい未来を描く人材を育てていきたいと考えています。