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#25 “作る”より“編集する”時代のデザイナーとは?:選び直す創造力

#25 “作る”より“編集する”時代のデザイナーとは?:選び直す創造力

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AIや膨大な情報があふれる時代、デザインに求められるのは「作る力」だけではありません。何を選び、どう再編集し、新たな意味を生み出すのか。創造と編集の関係から、これからのデザイナーに必要な力を考えます。

 

私たちは今、かつてないほど多くの情報や表現に囲まれています。ネット上には膨大な画像やデザインのアーカイブが存在し、生成AIを使えば短時間で無数のアイデアやビジュアルを生み出すことができます。

 

かつてデザインは、「ゼロから新しいものを作ること」だと考えられていました。しかし現在は、まったく何もないところから創造するというよりも、既に存在する情報やアイデアを組み合わせ、新しい意味を与えることが求められるようになってきました。

 

情報が少ない時代には素材を集めることに価値がありましたが、情報が溢れる現在では、むしろ何を選ぶか、何を残し、何を削り、どのような文脈で再構成するのかが重要な価値になっています。

 

ファッションも同様です。新しいデザインは、過去のアーカイブや異なる文化、伝統技術、音楽やアートなど、さまざまな要素の組み合わせから生まれます。しかし、それが単なる模倣になるのか、新しい価値を持つ表現になるのかは、編集の質によって決まります。

 

さらにAIの発展によって、この傾向は強まっています。AIは多くの選択肢を瞬時に提示できますが、「なぜそれを選ぶのか」という価値判断までは行えません。どのアイデアに意味を見出し、どの価値観を社会に提示したいのか。それを決めるのは人間の役割です。

 

だからこそ、これからのデザイナーには、大量の情報の中から本質を見抜き、それらを再編集して新しい意味を生み出す力が求められます。
何を足すのか。何を引くのか。
何を選ぶのか。なぜそれを選ぶのか。
その問いに向き合うことこそが、これからのクリエイションの核心なのかもしれません。


あなたは今、何を創っていますか?
その創造のために、何を選び直していますか?



執筆:木内 潤一

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