BIM=ビルディング・インフォメーション・モデリング/CIM=コンストラクション・インフォメーション・モデリング
という言葉を聞いたことがありますか?
建築分野で使える言葉で
「3Dモデリングを中心に製造・流通の各段階のデジタル情報を連携させることで、
業務変革や解決形成の迅速化、業務効率化、品質向上、生産性向上などの効果を得るワークフロー」のことです。
日本では2014年3月に国土交通省からBIMのガイドラインが、2017年3月にCIM導入ガイドラインが公開され、建築や公共事業で活用されています。
国土交通省 CIM導入ガイドライン第1編よりhttp://www.mlit.go.jp/tec/it/index.html
このCIMワークフローは「業務変革や合意形成の迅速化、業務効率化、品質向上、生産性向上など」の決定打をなかなか打てないファッション産業でも広がって行くことになります。
日本のファッション産業では、今年(2020年)に入り産業活用できる3Dモデリング・ソフト導入が広がりをみせはじめた段階です。
HP https://www.clo3d.com/
BROWZWEAR HP https://browzwear.com/
島精機製作所HP https://www.shimaseiki.co.jp/
すでに市場分析、製商品企画、生産・販売情報を統合管理できるシステムは活用されていますので、今後「ファッションCIM」のワークフロー体制を整える企業が増えることが予想されます。
では、ファッションCIMのワークフローが導入されたファッション産業の製造流通ワークフローの変化を図式にしてみます。
■従来の流通製造ワークフローのイメージ
3Dモデリングを中心としたファッションCIMが広がれば、
・不要なサンプル制作の削減
・売れ残りの削減(=覚悟生産の精度アップ)
・マスビジネスの増加
・オールCGのバーチャルインフルエンサー拡大
・ささげ業務改善
など
が見込まれることになり企業の収益アップが見込まれます。
環境負荷の大きいファッション産業を改善できる大きなチャンスでもあります。
また、過度な労働時間で生産効率を上げている労働環境も改善につながることになります。
しかし、良いことだけではありません。
企画・デザイン・設計の方法が大きく変わり、
従来の方法だけでしか業務遂行できない人材は職を追われることになります。
では、このようなワークフローが広がるファッション産業で活躍する人材は、どのような人材でしょうか?
デジタル・リテラシーは必須です。
数字のビッグデータを分析できる力。
企画から生産、流通までの全ての情報を扱うことになりますので、
今までのように与えられた仕事、役割をこなすだけでは務まらなくなります。
つまり、製造流通全体の動きを俯瞰して考えられること。
直接、顧客とつながることになりますので、
顧客のインサイトを感じられるマーケティングセンス。
新しいサービスやデザイン、価値をなんとかできるクリエイティビティ。
全ての部門とのコミュニケーション力。問題の本質課題を発見し解決策をチームで考えられる力。
全ての人材にマネージャーや役員レベルの見方、対応力、判断力、クリエイティビティが求められることになるでしょう。
pixabayより
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