TFLのスペシャル授業WEEK★「クリエイティブ・ジャンプ」レポート
多様性のある思考を身につける!TFLの特別カリキュラム。
TFLのスペシャル授業週間「クリエイティブ・ジャンプ」に実施したスペシャルな授業を紹介します。
「クリエイティブ・ジャンプ」週間には、多様性のある思考を身につけるため様々な分野のクリエイターをお呼びしてのスペシャル授業を実施しています。
■「潜在意識を変える」ワークショップ
講師:中脇雅裕理事
株式会社イノベーションクリエイティブ代表取締役/アソビシステム株式会社 エグゼクティブ プロデューサー/社団法人創造教育協会 理事長。音楽プロデューサー・ディレクター。中田ヤスタカ、CAPSULE、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、三戸なつめ、近藤夏子、Jungle Smile、手嶌葵、古澤巌、中村幸代などジャンルを問わず多岐に渡るアーティストの制作に携わる。
音楽プロデューサーで錚々たるアーティストのプロデュースをしているかたわら心理学を研究されており、東京大学で「AI による音楽生成のプロジェクト」にも参画された中脇理事。
「英語を学ぼうと何度も考えて(顕在意識)教材を買って始めるけど、いつも続かなく英語はいまだに喋れない。
こんな経験をもっていますか?
これは潜在意識で「学ばなくてもいいや」と思っているからです。
みなさんが「なりたい自分」になるためには、潜在意識から変化する必要があります。」
「では、これからファッションデザイナーや創業を考えているみなさんの潜在意識を変化させて成功に近付く方法を教えます。」
のっけから、参加者は前のめりに。
テクノロジーが発展して、すでに将棋やチェスの勝負では人間の能力をはるかに超える人工知能(AI)が開発されています。しかし、社会を動かす動機になる人間の感情を生み出すことは(まだ?)できません。
この感情や意識を自分自身で意図的にコントロールできれば、なりたい自分に近づけ、社会全体に影響を与えることもできるはずですね!
参加者からは、
「中脇さんの授業を受けて、やっと自分のメンターを見つけられた感がします!最高に楽しい授業でした。これから師匠としてSNSで繋がらさせてもらいます。」
何よりもコメントが授業のクオリティーを教えてくれます。
■ファッショントレンドに影響する2つの情報
講師:一般財団法人 日本ファッション協会/山内誠様・日根野哲也様
衣食住の枠を超えた生活文化の向上発展に寄与していくことを目的につくられた一般財団法人。
様々な事業を運営する中から、「カラー」「東京ストリートファッション」のスペシャリストお二人に授業をお願いしました。
1つ目の授業は「色」。
ファッションの重要な構成要素でもある「色」に関しての講義。
山内さんは、物理、心理、脳科学、社会文化、生物そしてファッショントレンドなどの様々な角度からのレクチャーのできる数少ない方です。
「日本では虹は7色と言われていますが、世界では6色が多いんです。」
「トレンドカラー情報は2年前にインターカラーで決められます。」
「来年のSSのトレンドカラーはこちら」
「視覚は網膜で受けた情報3%と脳による情報補完97%で構築されると言われています。脳の情報で色を判断するため、周りの状況によって違う色に見えることがあります。」
検定対策の授業などでは「色相・彩度・明度」「色の三原色」などを覚えていきますが、山内さんの授業では「なぜそうなるか?」を心理、科学、人類学などの面から考えさせられ理解が一気に深まります。
2つ目の講義は、JFAのストリートスナップサイト「スタイルアリーナ」を運営されている日根野さんが世界中のトップクリエイターやアーティストから注目され続ける東京のストリートファッションと、パリやNYのコレクショントレンドの関係性をスタイルアリーナの写真を使って説明していただきました。
原宿のストリートが世界のトップトレンドに影響していることがリアルにわかります!!
つまり、ストリートを研究すれば、次のトレンドが見えてくるということ。
原宿に拠点を構えるTFLへの通学路はトレンド情報の宝庫なのです。
■VR空間を作るワークショップ
講師:サイキックVRラボ/八幡順和様
VR空間を無料で誰でも作れるプラットフォーム「STYLY」を使った3D空間づくりを実施。
「STYLY」はデジタルのスキルがなくても簡単に直感的にVR空間を作ることができます。このワークショップではたった2時間でVR空間を作る体験授業を実施しました。
1年前までVRを体験するには、スペックの高いPCや何本ものケーブルがついたヘッドセットなどを15万以上かけて購入しなければならない状況でした。
それが今や、3〜5万円でPCが必要ないスタンドアローン型(ゴーグルのみでVRを視聴できる)デバイスが発表される時代になったのです!!
デバイスが安く販売されることやケーブルがなくなったことで、一気にVRが世界中で活用されると言われています。
ファッション業界でも様々なシーンで活用されることは間違いありません。VRを活用してどんな未来のライフスタイルが生まれるのでしょうか?
■英語でレクチャーするフォト・ワークショップ
講師:Giuseppe De Francesco
イタリア出身のフォトグラファ:ジュゼッペ講師のワークショップ。
世界が注目するストリートファッション聖地「原宿」のストリートスナップの撮影実習を実施しました。
TFLの校舎はキャットストリートに面しています。
簡単な写真のレクチャー(なんと、全て英語!)の後、早速キャットストリートに。
すると、そこには偶然コスプレやデコラファッションなどをしたファッションピープルが集まっていました。しかも、なんとその中の半数以上が外国人。
外国人の買い物客の方が多くなった裏原宿ならではの光景。
そういえば、日本人が生み出してきた新しい独特のストリートファッション文化を楽しむ外国人が増えてきたように感じます。コレクションだけではなく外国のストリートファッションにも影響を与え始めた原宿ファッション。
東京オリンピックに向けてさらに盛り上がることは間違いありません!!
こうして外国から様々な人々が集まって、国や人種、宗教や慣習の垣根を超えて、ひとつのカルチャーを形作っている光景を見ると、今や世界では分野や業界という垣根や概念がなくなっていることを実感します。
例えば、ファッション業界でもITの知識が必要で、グラフィックデザイナーがファッションブランドを始める時代です。
TFLでは、未来を創造するファッションクリエイターの意識から「分野」という固定概念を外し、様々な視点や視座から創造性を引き出せる人材を輩出しようとしています。
この「クリエイティブ・ジャンプ」は、そうしたTFLならではのダイバーシティメソッドを凝縮したフルレンジクリエイションの特別授業なのです。
今こそ、常識を超え、ユニークな発想と分野を越えたクリエイションで、一緒に「ファッション革命」を巻き起こしていきましょう!