TFL的人間模様_vlo,2
「自分のことは「君(くん)」を付けで呼んでもらって大丈夫です。」
生物学的な身体の性別は男性。
髪型は赤のストレートロング。
LGBTすら超越した考えを持つ。
身に着けるファッションはレディスでもメンズでもない
何にもカテゴライズされない自分のアイデンティティ。
性別なんてどうでもいい。
自分は自分。
あなたはあなた。
それよりもっと大切なことがある。
幸せを探し続けること。
そういつも公言する。
WEBマガジンの編集長。
名前は「RIKU」。
ファッションブランドを立ち上げ新たな希望のストーリーを紡ぎたい。
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世界中のファッションスクールでは美意識や感性、感情の揺れなどの自身のインサイトを見つめアイデンティティーを言語化することをずっと続ける。
「自分は何者?」
「なぜ、こんな考えを持つようになった?」
「なぜ、このデザインが必要?」
自身の内面をメタ認知するプロセスは日本人にとってはもっとも苦手な領域。
ステレオタイプな考え方を植え付けられ違う意見を持つことが憚られてきたから。
ファッションブランドを通じて自分の想いを世に問うことは、まさに自身をさらけ出すこと。
自分をさらけ出し今までにない価値観の創造を求められるファションデザイナーは日本人にとって苦手な職種。
RIKUは、およそ20年間ステレオタイプでない自身の考え方と対峙し続けてきた。
20年間探し続け見つけた「アイデンティティー」がある。
残りの受講期間の6ヶ月で洋服デザインにアウトプットして、
世に「自身」をさらけ出す。
その時、RIKUはファッションブランドを通じてこう伝えるだろう。
「自分らしく生きようよ」