もう一つの「バーチャルファッション研究会」
卒業後も参加可能 ★ TFLのゼミ -バーチャルファッション研究会(V研)-
昨年末の12月からスタートしたもう一つの研究会「バーチャルファッション研究会(V研)」
参加メンバーは、パタンナー、3DCGデザイナー、インテリアデザイナー、イラストレーター、Vチューバー、、、
多様なメンバー36名。
このメンバーで研究するテーマは「ファッション3モデリングの産業利用を加速させるのための研究」です。
「V研」では3Dモデリングを産業で活用できる人材育成を進めるとともに、さらに活用を加速させるために
「素材データ(テクスチャーCGと物性データ)」
「代表アイテムの3Dデータ&2Dデータ(型紙)およびサンプル」
「アバター(リアル・アニメ)と工業用ボディ(人台)」
などなどのデータストックを進めます。
※どちらが写真でCGかわかりますか?
V研ではこのレベルのテクスチュア表現を研究します。
(CGは左(上)です)
2月某日の研究会でメンバーの中からフィッティングモデル2名が選出されました。
2名とも過去にファッションモデルをやったことのあるメンバー。
(偶然メンバーにモデルがいました!)
研究のためにリアルサンプルのフィッティングモデルとしての役割と、
自身のアバター制作に協力してくれます。
感謝!
身体サイズをメンバーに開放して自分のサイズとぴったりのアバターをCLO内でつくることと、
全身の写真からリアルな3DCGのモデルを作ることを了承。
CLO内ではリアルな顔や肌を生成できないので、他の3DCGソフトで制作してCLOに取り込みます。
※2人のアバターをどこまでリアルに近づけられるか、乞うご期待です!!
ファッション3Dモデリストとデザイナーチームでミッションを遂行
「V研」は2つのチームで進行しています。
「アバター制作&サイズ研究」チームと
「3Dモデリングソフト「CLO」を使って代表アイテム3DCG制作とサンプル制作(職だし)を進める」チームに分かれて作業を進めます。
リアルとバーチャルの2種類のモデルを使って研究を進めることになります。
2人のモデルのアバターを「CLO」内で制作することと、
数十枚の写真からモデルの3DCGを制作する両面からのアプローチで
「CLO」のアバターの姿勢や体型に関する考え方(アルゴリズム)も研究できます。
同様にリアルなサンプルとモデリングで製作した3DCGの衣服を比較することで、
素材物性データで表現する布地の動きをよりリアルなものに近づけることができます。
※写真とCGの区別はつきますか?
(左(上)がCGです)
「リアルなバーチャルファッション (ファッション3DCG)を効率よくつくるために」
「V研」には、島精機製作所を始め、テキスタイル商社、附属商社、サンプル縫製工場(アンジーズ)、ファッション3DCG企業(アマナデジタルイメージング)、AI企業(ビネット&クラリティ)との連携が決まっており、産業活用を前提にした研究会です。
連携する企業で3Dモデリングの活用が広がるための最大のポイントは
「よりリアルな3DCGを効率よく制作できること」
にあります。
素材表現、シルエット表現、動きの表現がリアルにできれば、
3DCGをデザイン検討や先行受注に活用することができ、
見込み生産数の精度を上げることができ、
作りすぎて在庫処分する量を減らすことができます。
また、将来的には自動サイズ測定技術と合わせて、フルオーダーを安く提供できるようになります。
さらに3DCGの衣装とサンプルをストックすることで「ゆるみ」の研究をすることができるようになります。
「着心地(=感性)」の数値化を研究できます。
一流になるまで10年かかってきた「パタンナー」の技術を可視化することができるようになり、着心地がよい美しい洋服を誰でも生み出せるようになります。
バーチャルファッション研究会の最大の強み
「V研」の圧倒的な強みは経験豊富な社会人36名がメンバーでいること。
企業が36名の研究員を1年間確保しようとすると
2億円程度の人件費を確保することが必要になります。
厳しいアパレル企業の業績ではなかなかできないことだと思います。
だからこそ日本ファッションの未来のために、
われわれが牽引しないといけないと使命感を感じています。
「V研」メンバーのモチベーションは最先端のスキルを身に着けるために研究に参加すること。
自分の成長のために仲間と情報共有しながら「ファッション革命」を推し進めます。
参加メンバーと協力企業の想いを集結した「V研」
産業活用レベルまで知能を有してきた「AI研」
近い将来2つの研究会が融合して
ファッション3DモデリングとファッションAIを中心にした「ファッションCIM」を実現できることがおぼろげに見えてきました。
プライベートな時間を割いて自分自身とファッションの未来を作ろうとしている研究会メンバー。
未来はAIやロボットではなく、夢を持った人間が作るものと再確認させてくれます。
Tokyo Fashion technology Lab INFO —————★
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