ファッションテックブログ【前編】
~ファッション業界の市場規模~
TFLのブログをお読みいただいてありがとうございます。
今回は「ファッション業界規模」を考えてみたいと思います。
ファッション市場は自動車新車販売より多い
みなさん、日本のファッション産業は「大きな産業」とお思いますか?
答えは「大きな産業で新しいビジネスが生まれやすい産業」です。
経済産業省の発表資料によりますと、
日本のファッション産業規模=小売市場約18兆円
(衣類・靴・アクセサリー・美容品含む)
ここ10年間で緩やかな減少を続けていましたが、ここ数年はeコマースなどでの販売増で減少が止まっている状況です。
国内自動車産業との比較
では、大きな産業と言われる国内自動車産業と比較してみましょう。
日本の新車販売金額=約15兆円
日本国内において、洋服やアクセサリーなどのファッション関連の売上規模は、自動車の新車販売金額を超える規模なのです。
そうなのです。われわれは衣類なしには生活できないのです。
海外で売れていない日本のファッション
さらに双方の産業の違いを細かく見てみましょう。
■国内アパレル企業トップ4の売上
1:ファーストリテイリング 1兆7860億(2016年8月期) 海外比率45%
2:しまむら 5660億(2017年2月期) 海外比率9%
3:ワールド 2780億(2017年3月期) 海外比率2%(2012年)
4:オンワードホールディング 2450億(2017年2月期) 海外比率16%(2012年)
■国内自動車メーカートップ4の売上
1:トヨタ自動車 28兆4030億 海外比率83%(台数ベース)
2:ホンダ 14兆6010億 海外比率88%(台数ベース)
3:日産 12兆1900億 海外比率90%(台数ベース)
4:マツダ 3兆4070億 海外比率87%(台数ベース)
日本のアパレル企業はファーストリテイリングを除くと、ほとんどが国内販売で売上を確保していますガ、対照的に自動車メーカーは売上のほとんどを海外売上で獲得していることがわかります。
拡大を続ける世界のファッション市場
■世界市場の拡大
世界のファッション市場
2015年約140兆円 →2020年には約300兆円
世界の自動車新車販売金額
2015年約220兆円 →2020年代前半には約300兆円
■国別ファッッション市場規模(衣類・靴・アクセサリー・美容品含む)
1:アメリカ 53兆円
2:中国 46兆円
3:日本 18兆円
4:ブラジル 12兆円
5:インド 11兆円
世界のファッション市場は拡大を続けており、「アジア・太平洋市場」が構成比40%以上をしめる最大の市場です。
今後の成長率で見ると「中東・アフリカ」やロシアを含む「東ヨーロッパ」の成長率が高いと言われています。
少し長くなってしまいましたので、今回はこの辺で。
次回【後編】は、急速な成長を遂げているファッション業界の 国内EC市場について、考えてみたいと思います。
Tokyo Fashiontechnology Lab.では、本日より第2期生の募集をスタートいたしました。
皆様のチャレンジをお待ちしております。
詳細はコチラ▶︎▶︎http://tfl.tokyo/2st_admission/