東京ストリートファッションが世界に与える影響力。

〜カルチャーからヒントを得る!!TOKYOストリートが生む自由なファッション〜

 

 

先日、日本ファッション協会によるトレンドレクチャーがTFL受講生に向けて開催されました。

 

今回はなんと豪華2本立て。『カラートレンドの生まれ方&東京ストリートファッションとラグジュアリーファッションの関係性』について。

 

 

1部はカラーについて。
反対色の残像が見える実験や色のイメージ、トレンドの生まれ方、色の歴史、地域によって違う色感覚・・・
などなど、色のことについてディープにレクチャーしていただいた1時間。

 

興味深かったのは、日本と世界の色認識の違いが多すぎること。
日本って色の感覚が世界とずれているのです。
例えば、『グリーン』と聞いて皆さんがどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

受講生達は声を揃えて
『自然』
と返答。
そうですね。山々や田園のイメージ。

 

しかし、実は日本以外の国の方々はほとんど、『平和』と答えるそうです。

 

『色彩学』というものは西洋から生まれたもの。しかし日本では素材の色を受け入れていたため、最近まで”色”を思索することがなかったそう。
歌舞伎町や渋谷などを思い出していただくとわかるのですが、公共意識の欠落により街並みの色もガチャガチャとしがちですよね。
特にそういう点では西洋はみんなで気を使って街を作っているのです。

 

国や文化、DNAにまで刻み込まれている『色』のイメージ

 

 

レクチャーの中で面白い統計がありました。
色のイメージや好みの色の統計です。

 

 

男性は青、女性は赤を好む傾向が強いのだとか。
これは青は狩に出かける際の空や海の色、赤は木の実などの色、というように、私たちの歴史としてDNAに刻まれているものだそう。
ずっと受け継がれている本能的な部分がこんなところにまで及んでいたなんて、面白いですね!!

 

 

それ以外にも、狩猟民族と農耕民族、寒い・暑いなどの住んでいる地域、などで暖色系・寒色系、明るい色・暗い色など歴然とした違いがありました。

 

色というイメージ(共感)を作り出す原因は、DNAに刻み込まれたものやそれに反応する心・その国の文化など社会的側面も深く関わっているのですね。

 

暮らし方・環境が違えば、感じることは全く違うということを理解。
”共感”を考えるマーケティング分野でも、この文化や経験という項目は大事な部分ですね。

 

東京ストリートがラグジュアリーファッションに与える影響

 

さて2部は、東京のストリートファッションが世界のコレクションブランドに如何に影響を与えているか
を知る時間。

 

現在TFLでは、『スナックよね。』でも東京ストリートカルチャーについて学んでいますが、このレクチャーでも原宿から独自のファッションが生まれた1970年代からのファッションを改めて復習。
竹の子族に始まり、ローラー族・カラス族・テクノファッション・渋カジ・ガングロギャル・ゴスロリetc…
東京では数々の奇想天外なファッションが生まれた場所。

 

 

もともと『洋服』というものの歴史が浅く、伝統もない日本では、独自のコーディネイトによるファッションが生まれやすかったのです。
そんな自由な発想が、名だたる世界のラグジュアリーブランドに多大な影響を与えていたのはご存知でしょうか?

 

 

 

日本のアングラファッションにいち早く反応した、ジャン・ポール・ゴルチェ。
ゴスロリファッションよりヒントを得たスタイルを展開しましたね。

 

その他にも、diorが提案した、姫系ファッションからインスピレーションを得たメイクやファッション。
コスプレ要素を取り入れたナースやメイド服からのスタイル、森ガール、スチームパンク、ヴィンテージ&古着など。

 

このように、日本にいると気がつかないかもしれませんが、世界的から見ると、TOKYOでは、斬新なアイデアが詰まっているのです!

 

コーディネイト力・型破りな発想・繊細な色彩感覚・文句なくkawaii、このような要素が世界で認められているCOOL JAPANのファッション。
このようなパワーを持っているTOKYOファッションカルチャー、身近に暮らして感じることのできる我々から新たなファッションとして発信していきたいですね!!

 

センサーを研ぎ澄ませて、様々な要素・カルチャーに敏感に反応していきましょう!!
デザインのアイデアは、意外と身近に潜んでるものかもしれません★